人々に勇気と感動…30秒間の“松本物語”スタート

[ 2010年3月26日 06:00 ]

 巨人の松本哲也外野手(25)が27日から放送される日本生命のCMに出演する。これまでフィギュアスケートの浅田真央(19)やモーグルの上村愛子(30)を起用してきた企業広告「人は、支えられて、生きていく」シリーズに登場するもので、松本と母・勝代さんとの“ちょっといい話”が30秒間のCMでつづられている。

 「松本哲也・大きな記事編」は、昨年の公式戦で打席に入る松本の姿から始まる。厳しいプロの世界で戦っていくため、試行錯誤の末にたどりついた“平成の天秤打法”ともいえる独特の打撃フォーム。画面には「ドラフト育成枠。華々しいスタートではなかった」の文字が。2006年ドラフト育成枠で入団。1年目に支配下選手登録されたものの、1軍への壁は高かった。
 「母は、どんなに小さくても僕の記事を見つけてくれた」。山梨の実家でプロ入り前から今日に至るまで、息子の新聞記事をすべてスクラップブックに保存している勝代さん。最初は小さい扱いだった記事も、松本の活躍とともに少しずつスペースが大きくなっていった。「少しでも大きな記事になる。チームのため、母のため」。プロ入り3年目、松本はついにスターティングメンバーに名を連ねた。
 スタッフは制作にあたり、松本に関する大量の映像をチェック。その中で松本はどんなにつらい練習でも、不本意な結果でも、表情は常に明るかったという。時には笑顔を浮かべながら、自分の置かれた厳しい状況に立ち向かっていく。入団当初からスター選手が多い巨人の中にあって、走攻守すべてにわたって限界まで努力する松本のプレースタイルは、多くの人々に勇気と感動を与えている。

続きを表示

2010年3月26日のニュース