帝京の勝てる右腕 元ロッテ「伊藤智仁と同じレベル」

[ 2010年3月26日 16:16 ]

帝京―神戸国際大付 先発し力投する帝京・伊藤

 【帝京3―2神戸国際大付】すごい右腕から、勝てる右腕に進化していた。帝京の伊藤が5安打で完投。五回以降は無安打の快投に「後半は調子に乗ってきた。最後の方も球速が出たので、夏と比べてスタミナがついた」と笑顔を見せた。

 昨夏の甲子園で1年生では史上最速とされる148キロをマークした本格派が、スライダーを多投した。「相手が直球狙いだったから。スライダーはカウントも空振りも取れて、よく切れていた」。直球は抑えめにして、打者の芯を外す得意の変化球で凡打の山を築いた。
 第57回大会で準優勝した時のエースで、元ロッテの小林コーチは入学したての伊藤のスライダーを初めて見て衝撃を受けた。高速スライダーといえばヤクルトで活躍した伊藤智仁が有名だが「同じレベル。あちらは曲がり幅が大きく、拓郎のは切れが鋭い。球速も130キロ近くあるし、少し前まで中学生とは思えなかった」とまで言う。
 本人はスライダーについては「直球と同じぐらい自信がある」。勢いだけで投げていた昨夏から確かな成長の跡を感じさせた。

続きを表示

2010年3月26日のニュース