巨人 間隔空いて“実戦感覚”に鈍り

[ 2009年10月13日 06:00 ]

<ヤ・巨>8回に勝ち越しを許し肩を落とす巨人・越智大祐

 【巨人3-5ヤクルト】最終戦は実戦間隔が空くことの怖さを痛感したことが収穫だった。

 1点リードの8回に登板した越智は2/3回を3安打3失点。今月は5試合しかない変則日程の影響もあって、9月30日以来12日ぶりの登板だった。常時150キロ前後の直球の球速にもばらつきがあり、制球にも苦しんだ。伊原ヘッドコーチは「少し試合から離れると感覚がおかしくなる。直球も142、3キロしか出ていない」と酷評した。

 昨年の優勝決定日は10月10日。そのまま緊張感を持続してCSも勝ち抜いた。首位を独走した今季は、9月23日にはリーグ3連覇を達成。日程が詰まっていた9月中は好調を維持していた越智も「最悪です。しっかり調整したい」と反省した。

 今後、投手陣はフェニックスリーグで調整登板を行う。「CSに向けていいコンディションをつくりたい。時間はある」と原監督。CS第2ステージは21日に開幕するが、救援陣はこの8日間で心身とも“戦闘モード”に戻せるかが大きな課題となる。

 ≪阿部32号で“準キング”≫巨人の阿部が2回、リーグ単独2位となる32号ソロを右越えに放った。CSでも対戦する可能性がある由規の外角スライダーを、バットの芯でとらえ「完ぺきな当たりだった」と自賛。それでも逆転負けで最終戦を白星で飾れず「何とか内海を勝たせたかった」と主将兼選手会長として反省も忘れなかった。ポストシーズンに向けては「(フェニックスリーグに参戦する)宮崎でしっかり調整したい」と話した。

 ≪巨人は89勝止まり…内海2ケタ逃す≫巨人はは65年以来3度目となるシーズン90勝、内海は4年連続の2ケタ勝利を逃した。初回、先頭打者にストレートの四球を与えるなど制球に苦しんだが、連打を許さず6回2失点。勝利投手の権利を得て降板したが、8回に越智が逆転を許した。「2ケタとチームの90勝が懸かっていたので、余計に力みがあった」と反省したが、21日からのCS第2ステージに向けては「悪いなりに粘れた。いい方向に向かうと思う」と切り替えていた。

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2009年10月13日のニュース