印旛コールドで幕…須田ツインズ歴史受け継ぐ

[ 2009年7月13日 06:00 ]

<印旛・君津青葉>印旛の須田勇樹(左)と須田俊樹(右)

 【印旛1―22君津青葉】あまりにも寂しい古豪の最後の夏だった。春夏通算3度甲子園出場。81年センバツで準優勝を果たした印旛が、君津青葉に1―22のコールド負け。学校再編により来年4月に印旛明誠(仮称)と校名が変わるため、現校名では最後の夏だったが1回戦で姿を消した。

 「選手には自由にのびのびやれと言ったんですが…。負けて残念です」。泣きじゃくるナインを見つめながら熊谷監督は力なく話した。かつての強豪も近年は部員不足に悩まされた。今夏の部員はわずか6人。一般生徒から5人の助っ人を借りて何とか出場にこぎつけた。「昨年、近隣の中学約20校に部員の勧誘に行ったが結果は芳しくなかった」と指揮官。拓大紅陵、千葉経大付など躍進著しい強豪私学の波にのみ込まれた格好となった。
 校名はなくなっても“印旛の歴史”は2年生の双子が引き継ぐ。捕手の須田俊樹は「最後の夏に勝てなくて悔しいけど、新しい高校で勝ちたい」と話せば、三塁手の勇樹は「来年はエラーをなくして1つ1つ丁寧に勝ちたい」ときっぱり。綿々と受け継がれた伝統は、しっかりと継承していくつもりだ。

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2009年7月13日のニュース