平野 4連続フォーク後の直球が甘かった

[ 2009年7月13日 06:00 ]

 【オリックス2―3西武】一つのコントロールミスが流れを変えた。2回の中村の同点ソロは明らかな失投。フォークを4連投してカウント2―2から投じた平野の142キロの外角直球はシュート回転して甘く入った。

 この3連戦の前、大石監督は3戦連発中だった中村に対して「穴はある。そこに投げられるかどうか」と話していた。初戦と2戦目はいずれも4打数無安打。高め直球と低め変化球でボール球を振らせ、4三振を奪って完ぺきに抑えていた。
 捕手の鈴木は「まだフォークを続けてもよかったが、打たれてもソロだし四球で出す方が嫌だった」と振り返る。序盤からフォークの連投で握力が低下するのも避けたかったという。走者の有無や試合終盤なら配球も変わっていた。
 日曜日に登板して5連敗となった平野は「不用意だった」と言った。初回の先制点で前日サヨナラ負けした嫌な流れを払しょくしたかに見えたが、たったボール1個分の甘さのために試合の流れは再び西武へ傾いた。

続きを表示

2009年7月13日のニュース