イチロー気持ちよく球宴へ　でも「サイズが合ってない」

レンジャーズ戦の１回、右前打を放つマリナーズのイチロー

　【マリナーズ５－３レンジャーズ】四回２死満塁で、マリナーズのイチローは低めの球にバットを当てた。打球は投前に転がるゴロ。「（セーフになる）確信なんてない」と全力で一塁へ走り、間一髪セーフとなって貴重な打点を挙げた。

　この日も２安打で連続試合安打は１１に伸びた。今季８０試合目で、早くも１２８安打。胃潰瘍で開幕から８試合を欠場するアクシデントがありながら、ハイペースで安打を量産し「気持ちが悪いはずはない」と話した。
　先頭で出塁した一回は、３番ロペスの二塁打で一塁から一気に生還。先制のホームを踏んでベンチに戻り、チームメートから笑顔で迎えられた。「チームとして生きている状態は久しぶり。そこが懐かしい感じ。感じが何となくいい」。チームは貯金４で前半戦を乗り切った。低迷した過去数年にない雰囲気が、ベンチにはあるという。
　１４日には、９年連続出場となるオールスター戦が待つ。手元に届いたユニホームについて「デザインは見てないけど、サイズが合ってない」とイチロー。充実した状態で、球宴の舞台、セントルイスへ向かう。