福留、勝利呼び込む中犠飛

[ 2009年5月30日 09:16 ]

ドジャース戦の7回、決勝点となる中犠飛を放ったカブス・福留

 米大リーグ、カブスの福留孝介外野手は29日、シカゴでのドジャース戦に「3番・中堅」で出場、3打数1安打1打点だった。内容は二ゴロ、遊飛、右二塁打、勝ち越しの中犠飛で打率は3割1分1厘。途中で右翼に変わった。チームは2―1で勝った。

 7回、1―1の同点とした後の1死満塁の場面で、カブスの福留は「前の回にノーアウト三塁で点が入らなかった」と冷静に自分の役割を考えた。「最低でも犠牲フライは」と打席に入り、真ん中の速球に力まずバットを合わせて、勝ち越しの中犠飛で勝利を呼び込んだ。
 当初は主力の故障が起用の理由だったが、今では「3番・福留」が定着している。好機で見せた中軸打者の仕事を振り返り「そういうところで回ってきたのは、今日は何かあった」。昨季は55試合目での20打点到達だったが、今季は47試合目。打点を稼ぐ中軸打者へと“変身”している。「日本で普通に打ってた場所だし、打席に入るまでのリズムとか感覚は体に染み付いている」。六回の打席では先頭打者として右翼線に痛烈な二塁打を放ち、打撃好調を維持。「(打順は)あんまり関係ないよ」。勝利の立役者は余裕の笑顔を見せた。

 ▼福留の話 (勝ち越し犠飛)前の回にノーアウト三塁で点が入らなかったし、最低でも犠牲フライはと思っていた。力まないように打席に入った。1―3で目いっぱい打ちにいってファウルにして、次に苦しいバッティングにするよりも楽な打撃をした方がいい。(3番は)日本で普通に打ってた場所だし、打席に入るまでのリズムとか感覚は体に染み付いている。(共同)

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2009年5月30日のニュース