ソフトバンク わずか2球で逆転サヨナラ

[ 2009年5月14日 20:15 ]

9回ソフトバンク無死、田上が左越えにサヨナラ本塁打を放つ

 【ソフトバンク5-4ロッテ】わずか2球でソフトバンクは試合をひっくり返した。長谷川の同点2ランの歓声がやまない中、続く田上は冷静だった。「絶対にカーブがくると思っていた。それしか待ってなかった」。荻野の初球は狙い通りの変化球。迷いなく振り抜いた打球は左翼席へ飛び込み、サヨナラ本塁打となった。

 もう一人のヒーロー、長谷川も狙い球を一つに絞っていた。2―4で迎えた9回無死一塁、カウントは0―2。「本当にフルスイングした。0―2になった時点でインコースにくると思っていた。空振りしたら、仕切り直せばいい」

 普段は逆方向への意識を徹底する24歳が、この時は気持ちを切り替えた。勢いよく右翼席へと届いた今季1号は、試合を振り出しに戻す起死回生の一発となった。

 前の2試合で計1点と打線は湿りがちだった。この日は2回に、小久保がぼてぼての内野ゴロで一塁へヘッドスライディング。長谷川は「この試合にかける思いがすごく伝わった」という。九回の逆転劇も、先頭の小久保の内野安打から始まった。沈みがちなチームに活を入れる主将のプレーに、土壇場で後輩たちが応えた。

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2009年5月14日のニュース