苦闘続くマリナーズ…これも再建のプロセス?

[ 2009年5月14日 15:29 ]

 【マリナーズ5―6レンジャーズ】逆転サヨナラ負けでマリナーズの借金は今季最多の「2」となった。つながらない打線と踏ん張りきれない投手陣。守備や走塁での小さなミスも目立つ。チームの総合力を考えると、4月の好調はやはり「春の珍事」だったようだ。

 「どうにかして勝ちたかった」と、4回にリードを広げる2点本塁打を放った城島がロッカー前で悔しそうにつぶやく。選手としては当然の気持ちだろう。しかし、昨季101敗したマリナーズは再建の1年目で、とてもペナントを競える戦力ではない。フロントを含めた首脳陣の選手起用も、それぞれのメンバーにできるだけ平等に出場機会を与え、長期的な適性を見極めようとしているところがうかがえる。
 冷静さを崩さないワカマツ監督も印象的だ。「今日はブルペンがいい仕事をしたし、(先発の)ワシュバーンがよく粘ってくれた。攻撃でもバントがうまく使えていた」。決して感情的にならず、前向きな事実を探す。選手ともども我慢の日々は続きそうだ。(共同)

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2009年5月14日のニュース