岩村が口火!レイズ、初のWシリーズへ

[ 2008年10月20日 12:53 ]

レッドソックス戦の4回、左前打を放つレイズ・岩村。捕手バリテック

 【レイズ3―1レッドソックス】いつも通り自転車で海沿いを走った。レイズのマドン監督は試合前に話した。「海を見ながら第7戦のことを考えた。子どものころ空き地で野球をしているとき、それはいつも『第7戦』だったよな」。勝った者がすべてを手にし、負けた者は去る。レイズが第7戦をものにした。球団史上初のワールドシリーズ進出を決めた。

 3勝1敗から連敗して第7戦を迎えた。この日も先制を許す。反撃の突破口を開いたのは「みんなが100パーセント以上の力を出して試合をしないと」と危機感を口にする岩村だった。先頭打者の4回、レスターのチェンジアップを左前へチーム初安打した。走者が入れ替わっての2死一塁、ロンゴリアが同点二塁打。5回にはバルデリが勝ち越し打を放った。
 先発のガーザは150キロ台の速球で押しまくった。1回、ペドロイアに先制ソロ本塁打を許すが、結局失点はそれだけ。8回途中まで2安打9奪三振と力で圧した。
 重苦しい雰囲気を振り払ったのは、カウベルを振りながら声を限りに叫ぶ大観衆だった。波のように絶え間なく押し寄せる歓声が、レイズの背中を押した。過去10年間で最下位が9度。熱狂を知らなかったセントピーターズバーグに、ワールドシリーズがやってくる。(共同)

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2008年10月20日のニュース