西武打線組み替え 苦手ハムに石井一“地の利”頼み?

[ 2008年10月20日 16:29 ]

 パ・リーグのクライマックスシリーズ第2ステージは、西武が日本ハムに連敗を喫して2勝2敗の五分。リーグ優勝のアドバンテージがなくなった渡辺監督は「なりふり構わずいく」と巻き返しを宣言する。

 西武は20日、西武ドームで約2時間の全体練習を行い、和やかな雰囲気の中で選手は汗を流した。「うちは追い込まれたわけじゃない」と同監督は平常心を装うが、気になるのは打線の状態。ダルビッシュらの徹底した内角攻めを受け、どこか活気を失っているからだ。
 短期決戦は待ちの姿勢では手遅れ。「調子のいい選手を使う」と第4戦からは打線を柔軟に組み替える。3試合で1安打の後藤に替え、スウィーニーに今季3割3分3厘の石井義を今季初めて4番で起用。調子が上向きの大島も先発で使うつもりだ。
 マウンドの石井一を早めに援護できるかが鍵。「シリーズを方向づけする試合。みんなを信じています」と石井一。日本ハム戦は今季3試合で防御率は5・09と悪く、高橋には2本塁打されている。今季11勝のうち、10勝は西武ドームで挙げただけに地の利を生かしたいところだ。
 3本塁打などで10得点した第1戦の迫力を取り戻し、8連敗中の西武ドームのファンに勝利の笑顔を届けられるか。

 ▼西武・渡辺監督(先発の石井一は)うちで一番経験のある投手。うちは追い込まれているわけじゃないけど、ここでいい投球をしてほしい。

 ▼日本ハム・梨田監督 石井一対策で頭がいっぱい。稲葉は明日から指名打者でと思っていたが、無理はさせられない。まだ並んだと思っていない。一つ負け越している感じで気を引き締めたい。

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2008年10月20日のニュース