ウッズ劇弾!中日が第2ステージに進出

[ 2008年10月20日 20:48 ]

9回、中日2死三塁、ウッズが左中間に決勝2ランを放つ

 【中日2―0阪神】プロ野球セ・リーグのクライマックスシリーズ第1ステージは20日、京セラドーム大阪で第3戦を行い、中日が9回4番ウッズの特大先制2ラン、2―0で阪神に勝ち、巨人と対戦する第2ステージ進出を決めた。

 投手戦を制した中日。0―0の9回、先頭の代打立浪の安打を足場に2死三塁とすると、ウッズが藤川から左中間へ2ランを放った。先発吉見はフォークボールの切れ、制球が抜群で8回を4安打無失点。9回は岩瀬が締めた。
 阪神は岩田が8回を1安打無失点と好投したが、藤川が打たれた。1回1死三塁で新井、金本が凡退したのも痛かった。

 ≪それは代打・立浪から始まった≫藤川の150キロの直球を、ウッズがはじき返した。左中間スタンドに吸い込まれる前に、主砲は両腕を上げた。「真っすぐ以外を打たれたら彼も悔いが残る。真っすぐだけを待っていた」。投手戦に9回、ようやくけりをつけ、中日が第1ステージを突破した。
 先発の岩田から藤川に代わったこの回。先頭の代打立浪がフォークボールを中前に運んだ。犠打などで二死三塁。すべて直球でフルカウントとなった後の6球目だった。
 今季対阪神は6勝17敗1分けとまるで“天敵”だった。
 岩田の前に8回までわずか1安打。吉見の力投で失点こそしなかったものの、守りも乱れた。3位に沈んだ今季を象徴するような苦しい展開だったが、最後に昨季の日本一チームの意地と集中力を見せた。
 中1日でリーグ覇者の巨人と戦う。2年連続日本一への道のりは険しいが「ある程度このメンバーでやってきた強みはある」と指揮官は話す。短期決戦を知り尽くすつわものたちが、3位からの日本シリーズ進出に挑む。

 ▼中日・落合監督 がっぷり四つに組んだらこういうゲームになる。阪神に負けっ放しだったが、今年一番のゲームをしてくれたのでは。天王山で吉見がいい投球をしてくれた。

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2008年10月20日のニュース