清水 中2日で137球!西武止めた

[ 2008年9月19日 06:00 ]

<西・ロ>今季最多となる137球を投げ、12勝目を挙げた清水直

 【ロッテ6-3西武】これぞエースだ。ロッテ・清水直行投手(32)が18日、首位・西武を相手に真っ向勝負。8回途中で降板も、今季最多となる137球の気迫の投球で12勝目を手にした。先発から中3日で11勝目を挙げた15日のソフトバンク戦から、中2日での先発マウンド。エースのフル回転で連敗を止めたチームは日本ハムと並んで、CS進出圏内の3位タイに浮上。残り11試合。パ・リーグはこれからが熱くなる。

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 西武ドームの長い階段。清水は笑みを浮かべながら軽い足取りで上がった。7回2/3を3失点に抑えてチームトップタイの12勝目。4日間で2勝の右腕を充実感と心地いい疲労感が包み込んだ。

 「チームが苦しい時に勝たないと。西武はいい打線なんで引かないように、とにかく攻めようと真っすぐで押した。最後はしんどかったですね」

 15日ソフトバンク戦は11日のオリックス戦で先発してから中3日で志願の中継ぎ登板。自身7年ぶりの救援白星で11勝目を挙げた。ブルペン調整代わりを強調したが、そこから中2日で疲れがないわけがない。12連戦の6戦目は負ければ優勝消滅の一戦で真っ向勝負を挑んだ。「中継ぎの負担を少しでも減らしたい」と今季最多137球すべてに魂を込め、同一カード3連敗を阻止して3位タイ浮上に貢献した。

 右肩痛もあって6年連続2ケタ勝利を逃した昨季の反省から、今季は直径15センチの小さなバランスボールを使用したトレーニングで体全体の関節周辺を強化。角度ある直球がよみがえり、変化球も切れを増した。フルーツを多めに取るなど食生活も改善。両リーグ2位の7完投と豊富なスタミナを誇る。配球も捕手任せではない。西武を徹底的にチェックし、橋本と入念に対策を練って好投につなげた。

 先発、中継ぎ、先発と8日間で3試合に登板。フル回転の大黒柱をバレンタイン監督も「気持ちを込めた、今年の中でも有数の投球だった」と絶賛した。「残り試合も少ないしスタンバイしたい。最大のパフォーマンスを見せて、クライマックスシリーズでもいい投球ができればいい」と清水。投手陣のリーダーとしての自覚、そしてCS出場への強い決意をにじませた。

 ≪前夜ミス…西岡“反省”の3安打≫11安打6得点のロッテ打線を西岡がけん引した。5回には北京五輪のチームメート涌井から13号ソロを放つなど3安打。前夜は痛恨の走塁ミスで逆転負けしており「きのうのミスを反省して強い気持ちで打った。相手は西武のエースだし、いい形で点が取れて良かった」。9回の打席で三塁打が出ればサイクル安打だったことには「狙っていたけど、そんなに甘くはないですね」と振り返った。

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2008年9月19日のニュース