巨人“天王山”ローテ崩して上原で3連勝だ!

[ 2008年9月19日 06:00 ]

上原(右)はプロ初勝利をあげた東野と言葉を交わしながら練習する

 優勝争いも大詰めを迎えた。19日からはセ・リーグ首位攻防となる“天王山”、巨人―阪神の3連戦が東京ドームで行われる。3ゲーム差で追う7連勝中の巨人はグライシンガー、内海に続いて、第3戦で上原浩治投手(33)を中5日で投入することが濃厚。ローテーション通りなら高橋尚だが、相性を重視した“必勝ローテ”で一気に3連勝を狙う。阪神・岡田監督も打撃戦も辞さない構えを示すなど、セ界の覇権争いがヒートアップしてきた。

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 ジャイアンツ球場の室内練習場に異様な熱気が漂った。首位攻防戦に臨む先発投手陣が、決戦を前に黙々と調整を行った。ランニング、強めのキャッチボールを行った上原は「今年は言うほど(チームに)貢献していないから、僕が語ることはない。与えられたところでやるしかない」と静かに闘志を燃やした。

 3ゲーム差で迎える天王山。相性を重視した“3本柱”が阪神打線の前に立ちはだかる。先陣を切るグライシンガーは4試合で3勝1敗、防御率1・29。「自分だけじゃなくてチーム全体が阪神戦へ向け準備が整っている」。2戦目の内海は5試合で1勝1敗ながら、防御率は0・61と抜群の安定感を誇る。大一番へ向けてランニング量を少なめにして調整すると「あと1カ月しかないから出し尽くしますよ。ここまできたらやるしかない」と必勝を誓った。

 そして第3戦は上原にすべてを託す。今季阪神戦4試合で0勝1敗、防御率5・87。4月26日は5回途中5失点でKOされて直後に2軍落ちした。クライマックスシリーズに向けて落とせない一戦で雪辱を果たし、大黒柱で締めくくる構えだ。これにより、ローテーション通りなら第3戦先発の予定だった高橋尚は2勝を挙げて得意とする、22日からの広島戦に回ることができる。

 前カードの横浜戦は、久保、東野の若い2投手が谷間を埋めて連勝を7まで伸ばした。尾花投手総合コーチは「今までもスクランブルだったけど、あすからはさらにスクランブル」と、先発投手の中継ぎ待機も示唆。香田投手コーチも「痛いのかゆいの疲れているだの言ってられない。正念場だから」と総動員でぶつかることを宣言した。奇跡の大逆転優勝へ。“必勝ローテ”で3連勝。一気に虎に並ぶつもりだ。

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2008年9月19日のニュース