日米間新ルール 田沢には間に合わず

[ 2008年9月19日 06:00 ]

 米ニューヨークのMLB本部で来春開催のWBCスタッフ会議に参加した長谷川コミッショナー事務局長は17日(日本時間18日)、アマ選手獲得の日米間新ルール作成が10月30日の今ドラフト会議には間に合わない見通しを語った。ドラフトで上位指名候補だった新日本石油ENEOS・田沢がメジャー挑戦を表明したことで、対応策を急ぐNPB側は前日、MLBとの協力態勢を確認したが「ドラフトには間に合わない。そこまでに新ルールが決まるのは難しい」と話した。長谷川事務局長は「MLB側もしっかり研究すると言っている」と今後も両国で協議を重ねていく意向を示した。

 ≪田沢に指導 ドラフト前にMLBとの交渉X≫11日にメジャー挑戦を表明した田沢純一投手(22)が所属する新日本石油ENEOSの大久保秀昭監督(39)が18日、日本野球連盟・鈴木義信副会長(64)から10・30のドラフト前に大リーグ球団と契約することがないようあらためて指導を受けた。現時点で交渉解禁日は10月11日以降で、契約は11月中旬にチームが出場する日本選手権大会終了後でないと交わせないとされている。事前接触がないことも確認した同副会長は「NPBの意向で有望選手の流出阻止の規則づくりは進むと思うが、現規則では今回は問題ないと思う」と見通しを語った。

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2008年9月19日のニュース