セ界決戦 巨人先勝!阪神と「2差」

[ 2008年9月19日 18:03 ]

阪神を破りタッチを交わす、通算300本塁打を放った巨人・小笠原ら

 【巨6―4神】巨人の守護神クルーンは、9回2死一塁から赤星を空振り三振に仕留めると、誇らしげに右腕を突き上げた。首位阪神との直接対決の大事な初戦をものにし、2年ぶりの8連勝をマーク。原監督は「また、明日以降が楽しみになった」と穏やかな笑顔をのぞかせた。

 4回までに坂本の2本の適時打で3点を先行した。5回に1点を返された直後には鈴木尚が2号ソロを放った。6回に2点を失うと、7回に小笠原の通算300号2ランで突き放した。選手にもベンチにも、主導権だけは絶対に手放さないという気迫がみなぎっていた。
 試合前のミーティングで「われわれの目標は1位になること」と選手を鼓舞した指揮官は、試合後に2まで縮めた阪神とのゲーム差に触れ「3をゼロにすることが目的ではない」と話し、狙いが逆転優勝であることを強調した。伝統の一戦が首位攻防戦となり、いつも以上に沸いたスタンドとは対照的に、冷静な口ぶりが印象的だった。
 前日の練習で尾花投手総合コーチと、香田投手コーチは「1がなければ2も3もない」と口をそろえ、3連勝への意欲をむき出しにしていた。「1」を取ったことで、3連勝への道は開けた。原監督は2戦目以降に「楽しみ。それに尽きる」と自信をのぞかせた。

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2008年9月19日のニュース