ハムの珍事!?2年ぶりの1試合3発

[ 2008年9月15日 06:00 ]

<日・オ>5回2死一、二塁、同点3ランを放ち、祝福を受ける高橋

 【日本ハム9―6オリックス】珍事と言ったら失礼か。日本ハムに今季131試合目で初めて3発のアーチが飛び出した。チーム本塁打はリーグワースト72発。これまで何度も貧打に泣かされてきた梨田監督も目をパチクリさせる。「別世界にいるみたいだね」。クリーンアップそろい踏みとなれば、06年9月2日・西武戦以来、743日ぶりの“快挙”だ。

 3回、通算200号にあと1と迫る3番・稲葉の右越え19号ソロで火がついた。5回2死一、二塁では4番・高橋がバックスクリーンへ同点9号3ラン、5番・スレッジは右中間席への12号ソロで続いた。「五輪中は稲葉が抜けて、スレッジは故障、高橋は調子が悪かった。どん底を見ているからはい上がるしかないからね」。得点力不足に苦しんだ指揮官の声も自然と高くなった。
 その中でも高橋のバットが止まらない。6回2死満塁では勝負強さを見せつけた。目の前で稲葉が敬遠で歩かされたが「誰が見てもセオリー。だから割り切れた」。そして左中間へ走者一掃二塁打。「まぐれです。こうなればどこまでも“まぐれ”と言い続けますよ」。ここ5試合で4発。さらに12年目で自己最多6打点をマークし、連続打点を5試合に伸ばした。
 チームは8月28日以来、17日ぶりの貯金1。15日はダルビッシュで2位・オリックスから3連勝を狙う。「ダルだから勝てると思ったら油断になる。気合を入れ直していきたい」。打線を引っ張る4番の言葉は力強かった。

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2008年9月15日のニュース