由規にリベンG!1軍昇格即スンヨプ弾!

[ 2008年9月15日 06:00 ]

<巨・ヤ>昇格即1発!2回無死、由規からソロを放つ李

 【巨人3―2ヤクルト】巨人は14日のヤクルト戦に1点差で逃げ切り、4連勝を飾った。6日の対戦でプロ初勝利を献上したヤクルトの高校生ドラフト1巡目ルーキー・由規にプロ初黒星をつけ雪辱。2回にこの日1軍昇格した李スンヨプ内野手(32)が、決勝の左中間2号ソロを放った。チームは今季70勝に到達し、貯金は今季最多の17。首位・阪神が敗れたためゲーム差は4となり、またしても自力Vが復活した。

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 頭に描いていた軌道よりも、切れは鋭かった。それでも李スンヨプには意地があった。2回無死。先頭で打席に入ると由規の初球、127キロのスライダーをライナーで左中間に放り込んだ。
 「引っ張らずに打ち返せた。開幕からチームに貢献できなかった。最後は自分の存在をみんなに見せたい」
 チームは6日に由規にプロ初勝利を献上。8日後の再戦だった。前回対戦では左打者には67球中、38球が直球だった。左を7人並べ、直球狙いで臨んだ初回、小笠原、高橋由が内角に食い込むスライダーに空振り三振を喫した。配球の変化に対応するため、2回の攻撃前には異例の早さで円陣が組まれた。篠塚打撃コーチは「内側の難しい球に手を出していたからね」と説明したが、なりふり構わず高卒ルーキーを崩しにいった。直後に李スンヨプのソロ、3回には小笠原、ラミレスのタイムリーにつながった。
 李スンヨプにとっても由規とは2度目の対戦だった。7月13日の2軍戦では3打数無安打。遊飛、二直、一直。すべてスライダーで打ち取られていた。「その時よりも良かった」と相手を称えながら、決め球を仕留めたことに意地があった。
 開幕は4番に座ったが、その後は不振に陥った。外国人枠の関係でバーンサイドと入れ替わりながらのシーズンを送る。「それは仕方がない。結果を出せていない自分の責任。適応しないといけない」。1軍の試合はテレビで観戦し、モチベーションを維持していた。
 15日からの横浜3連戦を終えると、19日からは首位・阪神との直接対決。原監督は「きょうは(由規を)攻略したとは言い切れないが、スンヨプの一発は効果的だった。いい形でドームに戻ってきて阪神と戦いたい」と対戦を心待ちにした。

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2008年9月15日のニュース