ノムさん権限拡大　ドラフト抽選役もらった

＜楽・西＞ベンチでぐったりする野村監督

　次期監督の育成など条件面で揺れていた楽天・野村監督の続投問題が前進した。１４日の西武戦後、仙台市内のＫスタ宮城に隣接する球団事務所で島田オーナー兼球団社長、米田球団代表と野村監督が会談。既に１年契約での続投を受諾している指揮官は「正式というか、来年のことを話したよ」と語るにとどまったが、球団側は続投の“条件”として挙げていた次期監督候補を外部から招へいする案を一時取り下げたもようで、米田代表は「（続投の）条件ではない」と説明した。さらに、ドラフト会議の抽選役について野村監督は「“僕じゃさまにならないから”って言われたよ」と“黄金の右腕”と呼ばれる島田オーナー兼球団社長から譲られたことも明かした。

　８月３１日の続投要請以来、初めて行われた球団との交渉で野村監督の権限が拡大された格好。今後、金銭面などの細部を詰め続投が正式に発表される。