スンヨプまた決めた!韓国全勝で金メダル

[ 2008年8月24日 06:00 ]

初回、先制2ランを放つイ・スンヨプ

 【北京五輪・野球 韓国3―2キューバ】韓国が悲願の金メダルをつかんだ。五輪で初めて決勝に進出した韓国は23日、キューバを相手にイ・スンヨプ外野手(32=巨人)が準決勝の日本戦に続く2戦連発となる先制2ラン。投げては先発左腕、リュ・ヒョンジン投手(21)が力投。4度目出場の五輪は予選から通じて9戦全勝と無敗のまま初の金メダルに輝いた。終盤追い上げたキューバだったが、惜しくも2大会連続4度目の五輪頂点を逃した。

【試合結果


 二塁手からの送球を、右腕を思い切り伸ばして捕った。次の瞬間には両手を北京の夜空に突き上げる。ウイニングボールはお尻のポケットへ。そうしてイ・スンヨプは歓喜の輪へと飛び込んでいった。
 「まだ信じられない。本当にうれしい。決して忘れたくない瞬間になりました。ウイニングボールはKBO(韓国野球委員会)に渡しました。記念だからね」
 最強軍団キューバを倒し、文字通りの金字塔となる韓国初の金メダル。夢への扉をこじ開けたのは主砲のバットだった。初回2死一塁から左翼最前列へ先制2ラン。準決勝・日本戦の決勝2ランからの2打席連続アーチで、試合の流れを一気に引き寄せた。「きのうの一発で気持ちが楽になった。絶対に本塁打を打つつもりだった」。予選リーグ6試合で22打数3安打の打率・136。それが前日の決勝弾ですべてが変わった。
 勝利の瞬間も劇的だった。先発左腕のリュ・ヒョンジンが、8回まで4安打2失点。9回1死一、二塁ではベルが四球で歩いた外角直球の判定に対し、カン・ミンホ捕手が猛抗議して退場処分に。だが、交代したチョン・デヒョン―チン・カブヨンバッテリーがグリエルを遊ゴロ併殺に仕留めた。

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2008年8月24日のニュース