山本昌 史上最年長2ケタ勝利!

[ 2008年8月24日 18:29 ]

最年長2けた勝利を達成し、ファンの声援に応える中日・山本昌

 【中9-1巨】中日は山本昌が2安打1失点無四球で完投し、10勝目を挙げた。打線は1回にウッズの24号2ランで先制。3、4回にも1点ずつ奪い、9回には5安打で5点を加えて突き放した。中日の山本昌投手は24日の巨人17回戦(東京ドーム)で10勝目を挙げ、史上最年長となる43歳でのシーズン2けた勝利を達成した。これまでは横浜の工藤公康投手が、巨人時代の2005年に42歳で11勝をマークしたのが最年長記録だった。また、山本昌は今季2度目の完投勝ちで、自身が今月4日に記録した最年長完投勝利(42歳11カ月)も更新した。

 43歳の勢いが止まらない。中日の山本昌が7連勝で、史上最年長での2けた勝利。記念の白星を自らの記録を更新する最年長完投勝利で飾った。

 1回に小笠原にソロ本塁打を浴びたが「途中でタイミングをつかんだ」という。2回以降、許した安打は1本だけ。圧巻は6回だ。直球を振らせて坂本、実松から連続三振を奪うと、鈴木尚はスクリューボールで追い込み、最後は内角への直球で見逃しの3球三振に取った。

 8月は4勝目で「夏は体が動く」。酷暑の中、ベテランが力を発揮するのは豊富な練習量と丈夫な内臓のたまものだ。チーム関係者は野球教室で、山本昌のランニング量の多さを例に出し、走ることの大切さを子どもに説くという。同僚の小笠原は「夏に強い人はよく食べる。山本さんを見ていると分かる」と舌を巻く。

 「ローテーション投手として最低の目標」としていた10勝をマーク。通算203勝は堀内恒夫(元巨人)と並ぶ歴代21位で、巨人戦通算40勝は単独3位。「ここでほっとしないよう、どんどん貯金を増やしたい。去年の借りを返したい」

 2勝10敗に終わった昨季の悔しさを忘れず、貪欲に勝利を積み重ねるつもりだ。

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2008年8月24日のニュース