気が付けば16年目…松井秀 恩師に並ぶ

[ 2008年8月24日 16:02 ]

 通算記録にはいつも実感がわかない。それは今回も変わりない。だが違った感慨にはとらわれるという。ヤンキース移籍から6年目、松井秀喜外野手が恩師の長嶋茂雄氏に並ぶ日米通算444本塁打を記録した。先頭打者の7回、内角高めを右中間席に打ち込んだ。

 長嶋氏の伝説に彩られたプロ生活は17年。通算本塁打数で並んだ自分も、気が付けば16年目を迎えている。「16年か。そう考えると大ベテランですね」
 巨人時代、屋内練習場で、遠征先の宿舎で、ときには長嶋氏の自宅で、一対一で練習を続けた。「選手を大人扱いする人が、自分を全く大人扱いしてくれなかった」と振り返る。そんな師の残した数字をこれから次々と超えていくことになる。
 松井秀のキャリアも晩年に差しかかっているのか。「日本にいたらまた考え方が違っていたと思う。ただアメリカに来てまだ6年目。挑戦することがたくさんある。それはすごくいいことだと思う」。16年目、34歳。偉大な師に並んでも、まだ成長を信じ、未来を見据え、進み続ける。(共同)

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2008年8月24日のニュース