でかしたハマのルーキー小林初完投初完封

[ 2008年7月16日 21:04 ]

プロ初完封で4勝目を挙げた横浜・小林

 【横4―0広】横浜は新人小林がプロ初完投を無四球完封で飾り、連敗を4で止めた。制球がよく、散発4安打で二塁を踏ませなかった。打線は2回にジェイジェイのソロで先制し、5回は村田の2試合連続の24号で加点。広島は勝率5割復帰に失敗。

 ≪暗いチームに光明≫驚く直球があるわけではない。丁寧に低めに、基本を忠実に実行した。横浜の新人、小林は9回を1人で投げ切り、散発の4安打で二塁さえ踏ませなかった。
 「どの球でもストライクが取れたので楽になった。打線のリズムがつくれるように心がけて投げた」。テンポのいい95球で、プロ初完投を無四球完封で飾った。
 これまでは70球から80球で球が高くなり、6回前後で交代するケースが多かった。だが、この試合は制球に気をつけ、ストライクを先行させた。3ボールまでいったのは3度だけ。広島打線の早打ちを引き出した。
 学習能力は高い。打たれた試合のビデオをコーチや捕手の相川とチェックし、克服すべき課題を頭に叩き込む。「下半身の使い方とか、肩を開かないようにとか、ゆったり投げることを気を付けた」。伸び盛りの25歳だ。
 チームは80試合目でやっと完投投手、しかも完封投手が誕生。大矢監督も「早く一本立ちしてほしい投手。これで自信になると思う」と目を細めた。暗い話題が多いチームに、久しぶりに光明がさした。

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2008年7月16日のニュース