福留 チームのために球宴は勝利こだわる

[ 2008年7月16日 06:00 ]

大リーグオールスター戦前夜祭、長男とともに本塁打競争観戦を楽しむカブス・福留

 カブスの福留は初めての雰囲気を満喫した。シカゴから球団チャーター機でニューヨーク入り。会見では、大勢の報道陣を相手に50分間話し続けた。公式戦ではヤンキースタジアムの試合は組まれていなかっただけに「こういう形で来るのはうれしい。1度はプレーしてみたかった」と感激していた。

 すっかり“お祭りムード”の福留だったが、試合の話題になると一変。シーズン中は粘り強い打撃が定評だが「なるべくボールを前に飛ばそうと思う。あまりファウルを打たずにね」と果敢に初球から狙っていく構えを見せた。さらに97年以降、ナ・リーグは引き分けを挟み10連敗とあって「(勝てば)ワールドシリーズの本拠地開幕が決まる。真剣になる」。100年ぶりの世界一を狙うチームとしては、勝利リーグに与えられる本拠地開幕権はどうしても欲しい。10月を有利に戦うためにも勝利にこだわる。
 練習では中堅の位置に就き、打球や球場を入念にチェック。フリー打撃では右方向へ力強い打球を連発し「周りのみなさんに喜んでもらえるぐらい、思い切ったことをやれたらいい」と気合を入れていた。

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2008年7月16日のニュース