横浜 石田さんに勝利届けられず

[ 2008年7月16日 06:00 ]

<横浜・広島>7回無死走者無し、本塁打を放つ村田

 【横浜2―4広島】絶対に勝ちたかっただけに敗戦のショックは大きかった。横浜は先発の真田が乱調。後半の反撃も及ばなかった。大矢監督は「きょうは何とか石田のために勝ちたかったけど、残念だった」と唇をかんだ。

 球場入りしたナインが知らされたのは石田打撃投手の急逝。同期入団の石井琢は石田打撃投手の背番号88のユニホームを着用して練習に参加し「石田さんに夢を見させてあげたかった。もう一度ユニホームを着させてあげたかったんだけど…」と試合前の黙とうでは涙ぐんだ。ナインは喪章をつけて臨み、7回には代打・佐伯が「石田さんに球場で見てほしかった」と執念の適時二塁打。しかし、反撃も届かず4連敗で借金は今季ワーストの32。試合後、選手たちは沈痛な面持ちで言葉少なに引き揚げた。つらい敗戦を糧にはい上がるしかない。

続きを表示

2008年7月16日のニュース