験のイイ北海道で山本昌197勝目

[ 2008年7月16日 06:00 ]

<巨人・中日>4勝目をあげ、岩瀬(右)を出迎える山本昌

 【中日7―4巨人】久しく忘れていた勝利の味だった。5月21日以来7試合ぶりに手にした今季4勝目、通算197個目の白星を中日・山本昌は反省の弁で振り返った。

 「大量点を取ってもらったのに接戦にしてしまって申し訳ない。もう少し楽に勝てるようになれば…」。初回と4回に被弾して1点差に迫られたが粘った。6回2死一塁ではけん制で坂本を刺して自らを助けた。6回90球、7安打4失点で後輩にバトンを託した。25年目のプロ生活で手術は1度のみ。アイシングもしなければ、サプリメントもほとんど摂取しない。無事是名馬を体現する左腕がつかんだ対巨人通算38勝目。“フォークの神様”杉下と並んで球団トップタイ、歴代4位タイとなった。チームも史上4チーム目の4500勝。苦しい試合が続く7月。ベテラン左腕がもたらした区切りの1勝が、長いトンネルを抜け出す1歩目となる。

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2008年7月16日のニュース