村田3打席連発 横浜今季初の3連勝

[ 2008年6月24日 06:00 ]

<横浜・西武>今季初勝利のウッド(左)と勝ち越しホームランの村田は笑顔でお立ち台

 【横浜10―5西武】3連勝は今季初なんです。横浜は23日、主砲・村田修一内野手(27)がキングタイとなる19号など打線が11安打10点と爆発。今季初の3連勝で交流戦最終戦を締めた。先発のマイク・ウッド投手(28)は14試合目にして来日初勝利。村田の一発は21日の西武戦から自身初の3打席連発と“初物尽くし”の1勝となった。導入4年目の交流戦はパ・リーグが73勝71敗で全日程を終了。セ、パ各リーグ戦は27日に再開する。

横浜 “東福岡”コンビが本塁打を打った試合は?

 村田は誇らしげだった。プロ入り初の3打席連発。チームに今季初の3連勝をもたらし、来日初勝利を挙げたウッドと“初物尽くし”でお立ち台に上がると“村田節”をさく裂させた。
 「4番はお立ち台に立たないと話にならないですから」
 初回、内川の犠飛で同点とした直後だ。石井一に追い込まれながら外角カットボールをフルスイング。左中間上段へ勝ち越し19号ソロ。21日の同カードで8回に同点3ラン、延長10回にサヨナラ本塁打を放ってから3打連続値千金のアーチだ。「内角を狙った球が甘く来ましたね」。相手の失投を決して逃さない和製大砲がリーグトップの巨人・ラミレス、中日・ウッズに並んだ。
 チームの低迷で村田は自らに“禁酒”を課している。妻との約束でヒットを打たなかった日は酒盛りなし。「きょうはホームランを打ったんで飲めますね」。ちなみに単打だと缶ビール1本程度。本塁打なら「無制限なんです」と笑う。もちろん種類も何でもあり。九州男児の村田にとって芋焼酎を飲めるのは何よりも幸せなことだ。
 4番に引っ張られた打線は11安打10得点。パ・リーグ首位の西武に連勝した大矢監督は「向こうのお株を奪った形でポンポンいったね」と会心の笑顔。トンネルの向こうに差し込んできたわずかな明かりに「少しずつまとまりと勢いが出てきた。悔しいという気持ちを捨てなかったことだね」と選手をねぎらった。
 8日の試合後から選手だけのミーティングが連日行われている。“勝ちたい気持ち”は着実に実を結び始めている。村田は北京五輪の日本代表として8月にチームを離れる可能性が高いが「(日本に)いるうちはたくさん打ちたい。40本ぐらいは打ちたい」と2年連続キングを視野に入れている。さあ、レギュラーシーズン再開。借金はまだ26ある。それでも4番を中心にまとまり始めた横浜は、負け犬のままでは終わらない。

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2008年6月24日のニュース