速球打たれるマー君は「稲尾型」だそうだ

[ 2008年6月16日 22:32 ]

 【楽天0―3巨人】自責2の3失点で完投という内容は責められない。ただ、相手投手がさらに上をいった。楽天の田中は内海との投げ合いに敗れ、約1カ月ぶりとなる4敗目を喫した。

 2回の先頭ラミレスに、真ん中に入ったツーシームを左翼席へ運ばれ、先制を許した。5回には下位打線の連打で追加点を献上。悔やまれる点の取られ方に、「ピンチでの初球の入り方や、気持ちの持ち方を考えたい」と反省した。
 このところ、すっきりしない登板が多い。野村監督は「考え方を変えなければ、今のレベルを超えられない」と言う。速球を痛打される場面が目立つことから、往年の大投手たちの名を挙げながら「金田や江夏と比べたら、(速球は)お粗末。稲尾型だと思う」と指摘。抜群の制球力と投球術で一世を風靡した先人を例に挙げ、目指すべきスタイルを説いた。
 「力不足」と敗戦を振り返った田中。巧みな駆け引きで楽天を完封した内海の投球は、いい教材になったかもしれない。もう一段の飛躍へ、しばらく試行錯誤が続きそうだ。

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2008年6月16日のニュース