ソフトB 本当に強い?カギは小技

[ 2008年6月16日 16:35 ]

 中日と横浜を相手に4連勝したソフトバンクが、交流戦で首位に立っている。先発陣が安定感を示し、王監督は「いい流れになってきた」。交流戦初優勝へ期待が膨らむが、懸念されるのは打線だ。交流戦では12球団中チーム打率が4位、本塁打数が3位(15日現在)と活気はあるが、大味な印象で、拙攻が目立つ。

 特にバントのミスが多い。野手陣の犠打成功率は、約7割。「バントをきちっと決められないと。うちは確率が低いから」と話す王監督は、5月30日の全体練習で約40分間に及ぶバント練習を実施。指揮官とコーチ陣が付きっきりで指導した。その後も練習を重ねてはいるが、その効果はまだ見られない。
 小技を不得意とするチームを象徴するシーンは、いくつもある。9日の広島戦。一回無死一塁で川崎がセーフティーバントを試みて捕邪飛に倒れ、盗塁を狙った走者の本多が帰塁できず併殺に。14日の横浜戦では六回無死一、二塁で本多が犠打を決められなかった。走塁面でも戦術の徹底がなされておらず、しばしば好機をつぶすことがある。
 交流戦の残りは敵地での4試合。上り調子の中で、取りこぼしをしないためにも、堅実な野球が求められる。

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2008年6月16日のニュース