ノムさんも脱帽 石井一老かい8回2失点

[ 2008年4月6日 06:00 ]

<西武・楽天>開幕3連勝の西武先発・石井一(と赤田(左)がビクトリーロードを登り、ファンとタッチを交わす

 【西武4―2楽天】西武ドームに笑顔の花が咲いた。西武・石井一が8回7安打2失点で、プロ13年目にして自身初の開幕3試合連続勝利。昨年5月3日以来338日ぶりの首位に沸く西武ファンへ、立役者は祝福の言葉を口にした。「おめでとうございます」。01年日本一時のヤクルト・若松元監督の名ぜりふを引き合いに、桜の花びらが舞うスタンドを酔わせた。

 ピンチを見事にしのいだ。4日の練習中に首を痛め「球を押し込めなかった」という危機もあったが、3点リードの8回、1死一、二塁から高須に右前適時打を浴びるも、続く代打・大広、フェルナンデスを連続空振り三振。変化球で相手を翻ろうする老かいな投球で8回まで2失点に抑え、3連投の岡本と守護神グラマンを休ませた。
 楽天・野村監督との師弟対決は登板4試合目で初勝利。野村監督は「ピッチングがうまくなっとるな。誘う意思が伝わってくる」とヤクルト時代の弟子に脱帽した。褒められた石井一は「昔から迷惑かけっぱなしですが、これからもかけると思います」と楽天へ黒星という“迷惑”をプレゼントすることを予告した。
 彩子夫人は、長男・幹大(かんた)くんの小学校入学式を終えて4回から駆けつけ、石井一の両親、親せきらと観戦。「石井一族」が観戦した3試合は無敗だ。「シーズンは長いので、皆さんと一緒に戦っていきたい」。家族のバックアップも得て、石井一はマウンドに立ち続ける。

続きを表示

2008年4月6日のニュース