桑田夢いっぱい 将来はプロで父子鷹も

[ 2008年4月6日 06:00 ]

長男・真樹さんの入学式を終え桜舞う校内を歩く桑田氏と真紀夫人

 将来の夢は父子鷹!現役引退を表明した前パイレーツの桑田真澄投手(40)が5日、長男・真樹君(15)の桜美林高校(東京・町田市)入学式に出席した。野球部員として甲子園出場を目指す真樹君はプロ志望。父と同じ道を歩む愛息に対して将来、巨人などで指導者を目指す桑田は「監督―選手」として同じユニホームに身を包みたいとの夢も明かした。

 満開の桜が散る中で、桑田は真紀夫人とともに体育館で行われた入学式に出席。その後に教室なども見学し「桜もきれい。青春時代を思い出すね」と感慨深げに話した。PL学園では甲子園に5度出場して通算20勝。自身の後を追う息子と、いつの日かプロの世界で同じユニホームを着る。桑田は「そうなれば最高だよね」と笑顔を見せた。
 「本人もプロ野球選手になりたいという夢を持っている。いつかそうなってくれればいいなと思うよ」。真樹君は身長1メートル78で、ポジションは遊撃と中堅。「僕と比較されるのは大変だと思う」と言いながらも「打撃は間違いなく僕以上。遠くへ飛ばす力もあるし、大きなケガさえしなければプロの世界へ行けると思う」と断言した。自身も現役を引退し、将来の指導者への新たな“修業”をスタートさせた。プロの世界で監督と選手として一緒に戦う。長嶋茂雄&一茂、野村克也&克則らに続く父子鷹。これからは2人で一緒に夢を追っていくことになる。
 加えて桑田は、球界のプロアマ関係の“雪解け”への尽力にも強い意欲を見せた。「お互いがよくなって、ガッチリ手を組んでいけるように。僕も何か力になりたい」。今年1月には高野連のシンポジウムにも出席。今後は「高野連の会長はじめみなさん、プロ野球関係者とも話をしたい」とした。父子鷹、プロアマの橋渡し役…。現役を引退しても、桑田には数多くの夢がある。

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2008年4月6日のニュース