シビれた!ダルビッシュが1-0完封

[ 2008年3月20日 16:38 ]

ロッテとの開幕戦で完封勝利を挙げた日本ハム・ダルビッシュ

 【日1―0ロ】日本ハムはダルビッシュが4安打10奪三振で完封し、開幕戦で初勝利を挙げた。打線は6回1死満塁から稲葉の遊ゴロが併殺崩れとなり、しぶとく決勝点を奪った。ロッテは好投の小林宏が6回途中で負傷降板。攻撃も詰めが甘かった。

 ≪ウイニングボールは妻ではなく監督に≫開幕戦という独特な緊張感の中、味方が何とかもぎ取った1点を守り切り、4安打完封勝利。エースの仕事を果たしたダルビッシュは「選手としても、ファンとしても一番見たかった試合だと思う」と、満員の4万2000人余で埋まったスタンドに向かい堂々とした口調で話した。

 1回、先頭の西岡をフォークボールで空振り三振。「最初の三振は教えてもらった球で取りたかった」。オフに自主トレを一緒に行った野茂(現ロイヤルズ)から指導された新球で狙い通りに仕留めると、最速153キロの直球も生かして計10三振を奪った。

 5回2死満塁では、俊足西岡が放った一塁線への打球に対して全力疾走でベースカバーに入り、間一髪でアウト。先制点をもらった直後の七回からは、きっちり3人ずつで切り取っていった。「体力的にきつかったが、それだけの(力のある)球を投げていたということ」と胸を張った。

 朝食にカレーライスをつくって送り出してくれた女優のサエコ夫人がスタンドで見守り、米国メディアも取材に訪れた中で、最高の投球を披露した。今季最初のウイニングボールは新監督に最高のプレゼントとなった。「奥さんと迷ったが、今日は絶対に梨田さんへ渡そうと思った。3連覇へ向けて良いスタートが切れた」。充実感に浸った。

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2008年3月20日のニュース