寒い…巨人 二塁さえ踏めず1安打零敗

[ 2008年3月20日 06:00 ]

<ヤ・巨> 打てない打線に厳しい表情の原監督

 【巨人0-3ヤクルト】試合終了と同時にベンチを出た。ロッカーに向かって三塁側のファウルゾーンを歩く巨人・原監督を報道陣が追う。28日は同じ場所で同じ相手とシーズン開幕戦を戦うが、その“前哨戦”でわずか1安打の惨敗。前日は貧打ぶりについて「打撃コーチを質問攻めにしてくれよ」と冗談を飛ばしていた指揮官も「もう驚かない。打つよ、そのうち」と苦笑いするしかなかった。

 二塁さえ踏めなかった。唯一の安打は4回1死で小笠原の中前打。どん詰まりのポテンヒットだっただけに、無安打無得点の危機だった。篠塚打撃コーチも「ちょっと淡泊すぎる。もっと打席で粘ってくれないとね」と苦言を呈した。

 貧打ぶりは深刻だ。この日は昨オフに左ひざを手術した二岡が1軍復帰。左すね打撲で2軍調整中の阿部を除けば、ベストに近い布陣だった。原監督は攻撃で積極的にサインプレーを行う意向だったが、その機会すらなし。49イニング連続適時打なし、20イニング連続無得点と不名誉な記録を更新した。オープン戦15試合の平均得点は1・47。36年ぶり最下位(2勝10敗3分け)も決まった。

 原監督は「28日(の開幕戦)は打線爆発?それじゃなきゃ困るよ」と重量打線の奮起を信じているが、シーズン開幕まで実戦は残り3試合。もう“オープン戦だから”という言い訳はできない。

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2008年3月20日のニュース