五輪にらみ多言語表示　首相と都知事が連携確認

　安倍晋三首相は１１日、東京都の猪瀬直樹知事と官邸で会談し、２０２０年東京五輪の成功を目指して連携していく方針を確認した。五輪観戦で訪れる外国人観光客向けに都内のレストランやコンビニなどで多言語表示の拡大に取り組む考えでも一致した。

　猪瀬氏は政府や都、各業界団体による協議会を設置して表示の変更を進める計画を提案。首相は「非常にいい。『世界の東京』になっていく大きなきっかけになる」と応じた。

　２０年五輪の東京開催決定をめぐり、猪瀬氏が「首相が先頭に立ち一丸となって開催を勝ち得た」と謝意を示すと、首相は「東京都があきらめずに夢に向かって頑張り続けた結果だ。世界中からお客さんが来る態勢を整備しなければならない」と答えた。

　これに先立ち猪瀬氏は都議会各会派に五輪開催決定を報告した。