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“旧友”の無念晴らす!熊谷、ブラジル戦へ必勝を誓う

[ 2012年8月3日 06:00 ]

練習で笑顔を見せるDF熊谷(奥)

ロンドン五輪 女子準々決勝 日本―ブラジル

(8月3日 カーディフ)
 なでしこジャパンは3日にカーディフで行われる準々決勝でブラジルと対戦する。勝てば、メダル王手とロンドンの選手村行きが決まる一戦。2日はカーディフで非公開の中で前日練習を行い、DF熊谷紗希(21=フランクフルト)が宮城・常盤木学園で同級生だったバドミントン女子シングルス五輪代表佐藤冴香(21=日体大)との再会を果たすべく、必勝を誓った。

 高校時代の淡い約束の実現が目前に迫った。3年前、熊谷が3年間クラスメートの佐藤とかわした約束が「ロンドン五輪の選手村で会おうね」だった。3年後、2人はそろって五輪代表に。ただ女子サッカーは1次リーグが地方開催のため、日本は勝ち進んでも準決勝に進出しないと、ロンドンにある選手村に入れない。「私たちの約束は五輪村で会うこと。私はまだ土俵にも立っていない。そのためにはもちろんあす、ゼロに抑えないと」と熊谷はブラジル戦の勝利へ、気合を入れた。

 佐藤は2勝して決勝トーナメントに進んだものの、1回戦でリードしながら左足を痛め途中棄権。涙を流しながら車イスでコートを後にした。「私は勝っても負けても選手村にいるからね」。大会前、佐藤から熊谷のもとに、こんなメールが届いていた。マルタ、クリスチアネの強力2トップを擁するブラジルを止めて、感動の再会へ。守備の要のモチベーションは高い。

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