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バレー米男子が金 監督の義父殺害事件で一丸

[ 2008年8月25日 06:00 ]

 【北京五輪 バレーボール】男子決勝を行い、米国が3―1でブラジルを破り、88年ソウル五輪以来、5大会ぶりに金メダルを獲得した。米国は1次リーグから8戦全勝。ブラジルの五輪2連覇はならなかった。3位決定戦はロシアがイタリアにストレート勝ちし、3大会連続でメダルを獲得。イタリアは4大会ぶりにメダルを逃した。

 バスケットボールとともにバレーボールも米国が制した。世界ランク1位のブラジルに3―1で快勝。優勝が決まるとマッカーチョン監督は頭を両手で抱えて号泣し、ロッカールームに戻っても沈黙したままで、表彰式が終わるまで言葉は戻ってこなかった。
 「強いブラジルを相手に偉業を達成した。とても幸せだ。悲劇のあと、わたしを支えてくれた選手やスタッフに感謝したい」。義父が北京市内で暴漢に襲われて死亡したのは9日。初戦のベネズエラ戦の前日だった。ナイフで刺された義母は重傷。とても五輪どころではなかった。
 ベンチに戻ったのは15日の4戦目。指揮官の苦痛を、選手が試合に勝つことでやわらげた。リベロのランボーンは「彼ならどんな苦難にも耐えられると思っていた」と指揮官を絶賛。チーム一丸となって勝ち取った金メダルだった。

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2008年8月25日のニュース