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為末“棚ぼた”メダル狙う!

[ 2008年7月25日 06:00 ]

為末はリラックスした表情でロンドンへ向け出発する

 陸上男子四百メートル障害の北京五輪代表・為末大(30=APF)が24日、成田空港から欧州遠征に出発。最強のライバルとなる米国代表の顔触れを見て「“棚ぼた”が起きそうな気がする。米国勢が五輪本番で外しそう」と不敵に予言した。

 米国は05年世界選手権優勝のバーショーン・ジャクソン、07年世界選手権を制したケロン・クレメント、00年シドニー五輪優勝のアンジェロ・テーラーが代表。だが、為末は「バーショーンは強いけど、アンジェロとクレメントは入ってほしいと思っていた」。47秒79で今季世界1位のクレメントは五輪初出場、テーラーは今季48秒42止まりで安定感に欠け、付けいるスキがあるという。もちろん、今季最高が49秒17で世界25位の為末にとって決勝進出は厳しい状況だが「期待値が低い方がいい」と逆境を歓迎。自らの予感を信じて状態を上げていく。

 ≪ロンドンも視野に≫為末が現役続行を視野に入れた。1月4日の今年初練習後に「締」と書き初めし、北京五輪で引退する意向を明かしていたが、「北京が終わってからロンドンが見えるかどうか。(痛みが)落ち着いたら、思うことがあるかも」と12年ロンドン五輪を目指す可能性を示唆。今年は故障に苦しみ、左アキレス腱に不安が残る状態。26日のロンドンGP、29日のモナコ国際出場後は8月4、10日にスパイクを履いてハードル練習を行い、15日の五輪1次予選に備える。

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2008年7月25日のニュース