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ハンド男子 五輪切符逃し“騒動”に幕

[ 2008年6月2日 06:00 ]

シュートモーションに入る宮崎

 ハンドボール男子の北京五輪世界最終予選最終日は1日、クロアチアのザダルなどで行われ、日本はアテネ五輪銅メダルのロシアに31―44で大敗し、88年ソウル大会以来、20年ぶりの五輪出場はならなかった。序盤は5―5と互角に戦ったが前半は13―19。後半に差を広げられた。アテネ五輪金メダルのクロアチアとロシアの上位2チームが五輪出場権を獲得し、日本は通算1勝2敗で3位。「中東の笛」で注目を浴びたハンドボールは男女とも五輪切符を獲得できなかった。

 1勝1敗で並んだロシアとの直接対決。スピードと機動力で挑んだ日本は、巨漢が並ぶロシアの壁にはね返された。4―3とリードするなど前半10分すぎまで5―5と互角。しかし、ここから5連続失点した。前半の6点差は、後半で一気に13点差まで広がった。
 異例のやり直しとなった1月のアジア予選で韓国に敗れた後、徹底的な筋力強化で大柄な外国勢との対戦に備えてきた。宮崎は「相手につかまれても止まらずにパスが出せる」と成果を強調していたが、世界のトップとの差は歴然としていた。
 「中東の笛」と呼ばれる疑惑判定に端を発し、アジア予選やり直しが決まった騒動から5カ月余り。結局、男女とも北京出場を逃して騒動は終結した。それでも酒巻監督は「こういう場に来て(実力差を)肌で感じることが大きい」と“次”に視線を向けた。

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2008年6月2日のニュース