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ホテルめぐって米中“きしむ”

[ 2008年3月26日 06:00 ]

 北京五輪に合わせて中国を訪れる米国人観光客らを対象にした米国務省の渡航情報に中国側が反発している。中国では「ホテルの部屋などは四六時中監視されているとみられる」などと警戒を呼び掛けているためで、チベット情勢をめぐってきしむ米中関係に新たな“火種”が持ち上がった形だ。

 国務省は先週、ホームページで渡航情報を公表。中国におけるテロの危険を表す「脅威の度合い」や治安状況を示す「犯罪」などと並んで「プライバシーと安全性」という項目を設け、観光客は監視の目にさらされていると指摘した。
 具体的には「ホテルの部屋や住居、事務所は滞在者の同意を得ずに、いつでも侵入される可能性がある」と明記。中国では「プライバシーを保てるという正当な期待」を抱くことはできないと注意喚起した。

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2008年3月26日のニュース