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サルコジさん 仏の五輪不参加示唆

[ 2008年3月26日 06:00 ]

 フランスのサルコジ大統領は25日、チベット情勢悪化を踏まえた北京五輪ボイコットの可能性について「あらゆる選択肢が開かれている」と述べ、状況によっては開会式の不参加もあり得るとの考えを明らかにした。

 フランス政府はこれまで中国に対するあからさまな非難を控えてきたが、サルコジ政権の沈黙を批判するフランス国内世論に押される形で、サルコジ氏は中国に対する圧力を強めた。
 共同電によると、フランス公共ラジオは側近筋の話として、サルコジ氏は開会式ボイコットを念頭に置いていると伝えた。
 サルコジ氏は訪問先のフランス南西部タルブで記者団に「中国の指導者らの責任感に訴えたい。中国当局がどのように対応するかを見ながら、こちらの対応の仕方を決めることになる」と述べた。具体的にどのような選択肢を考慮しているのかは明示しなかった。
 フランスのクシュネル外相は25日、民放ラジオのヨーロッパ1に対し「(中国当局による)抑圧は容認できない」と強調。ヤド外務・人権担当相も25日付のフィガロ紙に掲載されたインタビューで、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世がフランスを訪れる場合は「喜んで受け入れる」と表明した。
 ダライ・ラマ14世は五輪期間中の8月中旬にフランスを訪問する計画がある。

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2008年3月26日のニュース