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梶山も離脱…U23ボランチいない

[ 2008年3月26日 06:00 ]

ミニゲーム中に左足首を負傷した梶山(10)

 北京五輪イヤー初の公式戦を前に反町ジャパンに衝撃が走った。27日に親善試合アンゴラ戦(国立)を行うU―23日本代表のMF梶山陽平(22=FC東京)が25日の練習中に左足首を捻挫し、事前合宿から離脱した。日程の関係で欧州組の招集を見送ったチームにとって主力ボランチの不在は大きな痛手となる。

【U―23日本代表メンバー


 アクシデントが起きたのは10人対5人のボール回しの途中だった。ルーズボールを拾おうとした梶山がFW豊田との接触プレーで左足首を捻挫。そのまま自らの足で歩いてピッチを後にしたが、想像以上に事態は深刻だった。直後に練習場に隣接する施設で検査を受けた結果、合宿を離脱することが決定。関係者は「梶山が左足のケガでチームを離れることになりました。追加招集はありません」と説明した。

 梶山の離脱がチームに与えるダメージは計り知れない。昨年の北京五輪アジア最終予選で3試合に先発した主力ボランチで、アンゴラ戦でも背番号10を付ける予定だった。今回の合宿は日程の関係でMF本田圭(VVVフェンロ)、MF水野(セルティック)ら欧州組の招集が見送られており、プレーはもちろん、精神面でも梶山に懸かる期待は大きかった。

 合宿初日の24日には同じボランチのMF本田拓が股関節痛で離脱したばかり。残るボランチ候補にはMF青山敏、上田、中山、DF細貝がいるが、青山敏以外は国際試合経験が浅く不安は残る。この日の練習では急きょ19歳のMF香川がボランチでテストされた。

 反町監督は「きょうの練習はあまりうまくいかなかった。香川はボランチとしての特性があるとは思えないが、スクランブル態勢になれば(ボランチ起用も)あり得る」と厳しい表情。北京五輪イヤー初の公式戦を前に、反町ジャパンが主力ボランチ2枚を欠く非常事態に陥った。

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2008年3月26日のニュース