英国が北京でマスク着用を検討
14日付の英紙タイムズは、夏の北京五輪の際に、北京の大気汚染が改善されていない場合、英選手が競技中に、専用マスクを着用することを英国オリンピック委員会(BOA)が検討していると報じた。同紙は、イメージ悪化を恐れる中国との関係に影響が出る恐れがあると指摘している。
米国は競技中のマスク着用は認めず、カナダとオーストラリアの選手は競技外でも一切着用しない方針という。
BOAは、五輪開催時までに大気汚染問題が解決されマスク着用が回避できることを期待しているとしている。一方で五輪では「メダル獲得を目指し、ライバルに勝利しなければならない」(BOA幹部)として、状況によりマスク着用を認めることを示唆した。
英国選手が着用する可能性のあるマスクは、大学研究者らが五輪に向け競技用に設計。汚染物質を吸収できるフィルターを使ったマウスピースが備えられているというが、詳細は明らかにされていない。女子マラソンの世界記録保持者ポーラ・ラドクリフ選手(英国)らが1月、南アフリカでテストしたという。(共同)
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