【きさらぎ賞】ジャスティンアース 上昇気流 厩舎の勢い、父の勢いに乗る

[ 2024年1月30日 05:30 ]

未勝利勝ちと同じ舞台で重賞制覇を狙うジャスティンアース
Photo By スポニチ

 今週の京都日曜メインはクラシック登竜門「第64回きさらぎ賞」が行われる。今年はほぼ1勝馬の顔触れながら、好素材が集まった。ジャスティンアースは前走をこの舞台で快勝。素質は引けを取らない。昨年のリーディング杉山晴厩舎は1月8勝、先週日曜は東西で重賞2勝と旋風はとどまることを知らない。好調キズナ産駒の勢いに乗せて、今週も重賞を頂く。

 厩舎の勢いに乗ろう。杉山晴厩舎は先週日曜にシルクロードSをルガル、根岸Sはエンペラーワケアが勝利。昨年のリーディングトレーナーは1月8勝とロケットスタートを決めた。今週はきさらぎ賞にジャスティンアースがスタンバイ。少し寒さが和らいだ月曜の栗東トレセン。馬房を訪ねると実におとなしい。担当の房野助手は「行儀のいい馬でしょ」と言って、そっと愛馬をなでていた。

 デビューから2走とも京都を使われ、前走は距離短縮で快勝した。道中は手応え十分に好位の外。直線入り口で先頭に躍り出て、そのまま押し切った。超スローペースながら、ラスト2Fのレースラップは11秒6→11秒4と優秀。「2走目でレース内容もガラッと変わりましたね。前走もスタートは出てくれましたし、内容も良かった。上位のメンバーもその後に勝ち上がっていますから」と振り返った。2着インファイター、4着ラビットアイは次走でV。上位のメンバーレベルは確かだった。

 未勝利戦を勝って即、重賞挑戦は期待の表れだろう。同じ舞台を走れるのもいい。ここ2週は松山が騎乗してCWコースで併せ馬を消化。順調に本数を重ねている。「素質というかポテンシャルの高さで走っている感じ。まだ完成はしてないですね。バランスのいい馬で、走り方が上手です」と語った。能力は内包、ほぼ1勝馬の顔触れなら十分勝負になる。

 血統の後押しもある。キズナ産駒は今年14勝、ロードカナロア産駒と首位で並ぶ。京都の芝では5勝とトップ。荒れ気味の芝とうまくマッチする。新馬戦は重馬場で上がり3F34秒3。少しタフな芝でもしまいの脚がブレないのは魅力だ。絶好調厩舎の風に乗せ、2週連続重賞Vを狙う。

 ≪松山と好相性≫杉山晴厩舎と松山のタッグは20年3冠牝馬デアリングタクトでスポットライトを浴びた。23年以降は【116615】で勝率29%、3着内率は61%と相思相愛ぶりは変わらない。今年も既に2勝を挙げている。松山は1月の京都開催で坂井(15勝)に次ぐ11勝、芝では武豊と並ぶトップの5勝をマーク。好調コンビから目が離せない。

続きを表示

「2024 NHKマイルC」特集記事

「京都新聞杯」特集記事

2024年1月30日のニュース