【今村聖奈と一問一答】「感謝の気持ちを持って」「1頭1頭の力を発揮できるように」復帰も8戦未勝利

[ 2023年6月13日 18:35 ]

<金沢1R>パドックでウインペルセにまたがる今村(撮影・坂田 高浩)
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 スマートフォンの不適切使用で5月13日から今月11日まで30日間の騎乗停止処分を受けていた今村聖奈(19)が13日、地方の金沢競馬で実戦復帰した。

 今週末の中央競馬に先立ち、5月10日の笠松以来、34日ぶりにレースでの騎乗を再開。1Rはウインペルセで5着、3Rはグラントで4着、6Rはイズジョーアーサーで3着。7RのJRA交流・能登舳倉島賞もメイショウケンセイ(牡3=笹田)も3着で、9Rナックメジャーは5着、11Rのベストシーズンは9着、12Rのクイックファイアは8着だった。

 3R騎乗後に取材に応じた今村との主な一問一答は以下の通り。

 ──約1カ月ぶりの騎乗となった
 「この1カ月間の騎乗停止になることに関しては、本当にたくさんの方に迷惑をかけてしまいましたし、関係者の皆さまを始め、ファンの方々の信頼を失う行為をしてしまったことについて、大変お詫び申し上げたいと思います」

 「この1カ月間は自分を見つめ直す時間でもありました。この1カ月の間でも自分の中で、もっとこうするべきだったのではないかとか、人として欠如している部分も見つかりました。この時間があったことで、より一層ジョッキーとしてどうしていくべきかとか、今後どうしていくことで失った信頼を取り戻せるかについて考えられたと思います。ひとりでは何もできない世界ですし、たくさんの方々の支えがあって今の自分がいることを忘れず、感謝の気持ちを持って行動していきたいです。一社会人としてもっと成長していけたらと思います」

 ──金沢のファンに向けて
 「本来ならば土曜(17日)が復帰初戦の形だったところで、騎乗依頼をしてくださった(JRAの)笹田先生や金沢競馬で乗せてくださる関係者の方に感謝したいと思います。そういった方々のサポートで平日から競馬で騎乗することができますし、朝の第1レースからたくさんの方々にパドックで声援を送ってもらったことで背中を押してもらえましたし、恩返しできるように頑張りたいです」

 ──レースで乗るのはやはり調教とは違うか
 「この1カ月間は客観的に競馬を見ることしかできなかったので、調教に乗ってレース勘をなるべく失わないようにというのはあったんですが、レースと調教は全く違うなと痛感しました。やはり競馬は難しいなと痛感しました」

 ──週末に中央競馬も控えている。今後に向けて。
 「信頼を取り戻すためにもコツコツと頑張っていきたいと思いますし、いい結果を出すことが一番の恩返しだと思っているので、少しでもいいレースを見せられるように、1頭1頭の力を発揮できるように丁寧に乗って頑張りたいです」

 ▼若手の騎乗停止 5月3日にJRAは今村、永島まなみ、古川奈穂、河原田菜々、小林美駒、角田大河の若手騎手6人を、スマホの不適切使用で同13日から30日間(開催10日間)の騎乗停止としたことを発表。4月23日の福島で河原田、小林美、永島、古川奈の4人が騎手控室にスマホを持ち込みインターネットを閲覧した。同日の京都では、今村が騎手控室にスマホを持ち込みインターネットを閲覧し、調整ルームで他の騎手と通話。角田河も認定調整ルームで他の騎手と通話した。

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