【平塚・ヤングGP】菊池 初舞台&初マーク戦で制覇!早期卒業の同期・寺崎と比較されるも「腐らず」

[ 2022年12月29日 05:00 ]

<ヤンググランプリ>優勝した菊池(左)とラインを引っ張って2着の吉田は肩を組んでガッツポーズ(撮影・篠原岳夫)
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 「ヤンググランプリ2022」は菊池岳仁(22=長野)が制覇。優勝賞金576万円を獲得した。

 昨年は予備だった菊池が、初の舞台、初のマーク戦で大きな勲章を手に入れた。

 スタートけん制が入り、関東勢の前受けに。吉田―菊池―寺崎―山口―橋本―犬伏―石原―町田―松岡で周回。町田が赤板で吉田を叩いて先頭へ。吉田が3番手に引くと、後続に動きなし。最終2コーナー捲りで吉田が前を叩く。松岡に絡まれながらも菊池が続き、ゴール前で差し切った。

 「全部吉田君のおかげ。自分は信頼して付いていくだけだった。凄くうれしい」

 スピードスケートで鍛えあげた脚力で117期を一足早く卒業。同じく早期卒業組で出世頭の寺崎とは比較されることも多かった。

 「自分は自分。腐らずにコツコツやってきた」

 養成所時代から在籍していたナショナルチームは今年1月に卒業。「(競技で)いい成績が残せなかったので仕方ない。チームを離れてからは競輪だけに集中してきました」。その成果が確実に出始めている。

 「今後も積極性に走ってラインで決められる自力選手になりたい」

 その先にはきっと、もっと大きな勲章が待っているはずだ。23年の走り初めは4日に開幕する立川記念。ヤングGP覇者として、自信を持って臨んでほしい。

 ◇菊池 岳仁(きくち・たけと)2000年(平12)6月7日生まれ、長野県原村出身の22歳。県立岡谷南高卒。競輪選手養成所117期で寺崎浩平と共にJKA初の早期卒業。趣味は裁縫、読書。特技はスケート。通算成績は231戦86勝。通算取得賞金は6114万5400円。1メートル71、71キロ。血液型A。

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2022年12月29日のニュース