【高知・G3土佐水木賞】阿部将大　初9車立て何のG3初挑戦で初V！1月昇給の新鋭が大仕事

G3初挑戦で初優勝を飾った阿部将大
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　高知決勝　デビュー3年目の阿部将大（25＝大分、117期）がG3初挑戦で初優勝を飾った。

　レースは岩谷がSを決め岩谷―阿部―島川―宗崎―田尾―佐々木―金子―志村―中西の順で周回。打鐘前から金子―志村―中西で上昇して前へ。その上をすかさず島川―宗崎―田尾―佐々木で叩く。単騎中西が1Cから捲り上げると、その動きに岩谷―阿部が続く。最終コーナーは中西と岩谷で踏み合いとなり、阿部はその外を一気に伸びてV。切り替えて追い込んだ宗崎が2着に入った。

　今年1月にS級昇級したばかりの新鋭が大仕事をやってのけた。G3初挑戦で初の9車立てシリーズ戦も何のその。トントン拍子にG3初決勝を決めた阿部が、その勢いでG3初戴冠だ。不慣れな番手回りだったが「岩谷君は調子がいいと言ってたので乗っからせてもらう形になった。ダッシュが良かったし食らいつけて良かった」と冷静沈着に対応。勝利を確信したのはラスト半周。前でもがき合う岩谷と中西を見ながら「行けるとこから行けば獲れるなと思った」と笑顔で振り返った。

　寺崎浩平、山口拳矢、町田太我ら逸材ぞろいの117期生。スター候補に名乗りを上げた阿部は「しっかり先行していく選手になりたい。まずはヤンググランプリに出られるように頑張りたい」と今後の目標を語った。

　優勝した阿部は大垣記念（10～13日）、2着宗崎は久留米F1（14～16日）、3着岩谷は高松F1（11～13日）に出場予定。