【秋華賞】タッチングスピーチ猛攻モード!併せ馬余裕の4F53秒6

[ 2015年10月16日 05:30 ]

ルメールを背にサンライズアルブル(右)との併せ馬で追い切ったタッチングスピーチは2馬身半の先着

 牝馬3冠最終戦「第20回秋華賞」の出走馬が15日、確定した。また変則日程の影響で関西馬の追い切りもこの日栗東トレセンで行われた。500万→ローズSと連勝中の良血注目馬タッチングスピーチが栗東坂路で意欲的な併せ馬を消化、馬なりで2馬身半先着し好調持続をアピールした。なお同レースの枠順は16日に決定する。

【秋華賞】

 連勝でローズSを制した上がり馬タッチングスピーチは、攻めの姿勢を貫いた。最終追いはルメールを背に坂路 でサンライズアルブル(4歳500万)との併せ馬。ラスト1Fでいっぱいに追われた僚馬に対してルメールの手は微動だにせずかわしていく。最後まで追うところなく2馬身半先着(時計は4F53秒6)。2週連続の併せ馬でG1仕様に仕上げた。石坂師が状態に太鼓判を押す。

 「単走でもいいぐらいの仕上がりだが、大一番だし気合が入るように併せてやった。ジョッキーとも話したけど“すぐ息が入って、リラックスしていた”と。前走と同じような感触を持ってくれたんじゃないかな」

 父ディープインパクト、母が英G1勝ち馬の良血。デビュー当初から期待は高かったが、春のチューリップ賞9着→忘れな草賞8着とオープンクラスでは歯が立たず。その後、陣営は放牧に出し成長を待った。指揮官は成長ぶりに目を細める。

 「一番は“時間”でしょう。馬には走れる時期がある。この馬は成長が遅かったから、そこまで時間が必要だったんだと思う。今はパドックを見ても、どっしりして春先より落ち着いている」

 札幌の500万に続いて、前走のローズSも快勝。後方2番手から直線強襲し、桜花賞馬&オークス馬など春の実績馬をまとめて破った。自力でもぎ取った牝馬3冠最終戦の切符。トレーナーも驚きを隠せない。

 「夏を境に強くなっていると思ったが、前走は思った以上。通用するのではないかと思っていたけど結果にはビックリ。春に全然かなわなかった馬を負かすことができた」

 舞台は京都内回りの芝2000メートル。最後の直線(328メートル)は前走より約145メートルも短くなる。石坂師は「後ろから行く馬だし合っているとは言えない」と認めたうえで「地力強化が著しいし届いても不思議じゃない。秋華賞馬になれる一頭じゃないかなと思っている」と断言。指揮官は3年前に同じディープインパクト産駒のジェンティルドンナで秋華賞を制した。勝ち方を知っている名トレーナーの言葉だけに説得力がある。

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2015年10月16日のニュース