“逆輸入組”市川、名古屋で存在感

[ 2015年7月31日 05:30 ]

市川雄介騎手

 【地方競馬です!!】今夏は南関所属騎手の他地区への期間限定騎乗が盛んだ。騎乗機会を増やし、腕を上げるためなど目的はそれぞれ。騎手の交流が幅広くなった中、海外からやってくる者もいる。名古屋ではオーストラリアの騎手免許を持つ市川雄介騎手(25)が、9月25日まで3カ月間の短期免許を取得。7日に早速、日本初騎乗Vを決めた。

 東京都府中市出身。高校を中退後、騎手になる夢をかなえるため豪州に渡った。09年に見習騎手となり、14年に騎手免許を取得。「見習いを卒業したら日本で乗ってみたいと思っていた」。名古屋を選んだのは岡部誠を筆頭に騎手のレベルが高く、学ぶことが多いと考えたから。笠松で騎乗できる利点もある。「コース取りの違いなど日本の競馬を体感することが楽しい」と充実の日々。20日には船橋で習志野きらっとスプリントに騎乗し、念願の地元関東圏での騎乗も果たした。

 市川で海外から地方の短期免許を取る“逆輸入組”は9人目。「自分はスタートが得意。積極的な騎乗に注目してほしい」。多種多様な騎手たちが切磋琢磨(せっさたくま)する中で、存分にアピールしていくつもりだ。 (秋田 麻由子)

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2015年7月31日のニュース