【きさらぎ賞】バンドワゴン頭差2着 石坂師「皐月賞でリベンジ」

[ 2014年2月10日 05:30 ]

 いつも大楽勝で駆け抜けたはずのゴール板が、この日のバンドワゴンには遠く感じた。新馬(6馬身差V)、エリカ賞(5馬身差V)と、ともに独り旅で無傷の2連勝で挑んだ一戦。単勝1・5倍はファンの期待の大きさだったが、全勝同士で挑んだ好敵手トーセンスターダムの末脚の前に「頭差」苦杯をなめた。

【レース結果】

 レースは「自分の競馬に徹した」と和田が振り返ったようにハナにはこだわらず、内にササる癖を考慮してあえて外めを追走した。序盤は折り合いに専念。オールステイがつくるスローな流れを、3Fすぎからジワーッと外から流してハナに立った。前半1000メートルの通過タイム59秒9の落ち着いた流れを坂を下ると同時に一気に加速。直線は内ラチ沿いを通るロスのない競馬で懸命にムチを振るった。和田は言葉少なにこう振り返った。

 「落ち着いていたし、内にモタれるのも気にならない程度。これで負けたら仕方ない、と思って乗った。能力は本当に高いですね」

 完璧な騎乗だからこそ悔しさが込み上げてくる。それは陣営も同じ。石坂師は「競馬としては普通。負けは負けだからね」と渋い表情。続けて「今後は放牧に出して皐月賞に直行する。そこでリベンジできればいいね」と雪辱を誓った。

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2014年2月10日のニュース