【シンザン記念】朝日杯3着馬ウインフルブルーム 坂路軽快54秒1

[ 2014年1月10日 05:30 ]

単走で追い切ったウインフルブルームは軽めながらも反応良く、好仕上がり

 今週は東西とも3日間開催。日曜京都のメーン「シンザン記念」組の追い切りが9日、栗東トレセンで行われ、朝日杯FS3着馬ウインフルブルームが坂路を軽快に駆け上がった。過去10年、朝日杯組はトップの5勝。ここも格上の力を見せるか。

【シンザン記念】

 もう強い負荷は必要なかった。朝日杯FS3着馬ウインフルブルームは、中1週→中3週のレース間隔を考慮し、坂路でリズム重視。水分を含んだ馬場にも脚を取られることなく、単走で軽快に駆け上がった。

 最初の1Fを14秒5でゆったり入り、3F目に軽く仕掛けて12秒8→13秒0。4F54秒1と全体時計は目立たないが、反応の良ささえ確認できればOKという追い切りだった。「55~56秒程度の感覚で乗った。この馬場を考えれば十分に動いている。ピリピリしていると(厩舎サイドから)聞いていたが、落ち着きがあって状態は良さそう。疲れている感じはなかったし、以前より乗りやすくなっている。折り合いもついて、しまいの反応も良かった」。和田は納得の様子で語った。乗り手の体感より速い時計なら文句はない。最後まで鞍上の指示を待つ従順さがあり、気持ちに乱れもない。思い通りに仕上がったと言える。

 今回のメンバーでは実績最上位。朝日杯FSも坂で一瞬、先頭をうかがうシーンがあった。2走前の千両賞もラストまで脚さばきに活気があり、世代上位の能力の持ち主と思わせた。ミッキーアイルは強敵?と聞かれた和田は「まずは自分のリズムで競馬すること」。持ち味を生かすことに全力を注ぐ構えだ。「前走は瞬発力の差が出たが上手に走れていた。完成度が高い」。G1舞台で好走した経験はきっと生きる。世代上位の実力を見せつけ、新年、好スタートを決める。

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2014年1月10日のニュース